和歌山で国産木材と土・紙などの自然素材を用いた建築を行っております、
山下木造建築店です。
1か月以上にわたる屋根下地工事が終わり、
ようやく平らなところで仕事ができるようになりました。
やっぱり傾いたところに長くいると足がしんどいですね。
構造計算により定められた位置に必要な金物を取り付け。
外壁に耐力面材を張ります。今回はダイライトMS。
仕様に合わせてモイスTMを採用することもあります。
必要な強度を得るため、使用する釘の種類と間隔は決められています。
釘のめりこみは厳禁なので、エアツールで少し釘の頭が浮くくらいで打って、
あとは金づちで打ち込みます。手がパンパンになりますよ。
最近、耐力面材で補強するのでめっきり少なくなった筋違(すじかい)。
見づらいですが、右端の柱の上下に太いボルトと金物が付いてます。
柱の引き抜き力が強くかかる部分は、より強い金物を取り付ける必要があります。
耐力面材を張ったら途端に屋内感。
さっきまで透け透けだったのに。
柱・間柱に防蟻・木材不朽予防剤エコボロンPRO。ホウ酸が主原料です。
柱の外側は耐力面材を張る前に塗布済み。
床下地の針葉樹構造用合板にも塗布。
たぶん噴霧器を使えば早いのだろうけど。
基礎断熱材施工。スタイロエースⅡの60mmを張り付け。
隙間は発泡ウレタンで塞ぎます。
耐力面材の上に透湿防水シート、タイベックシルバーを張る。
ホチキス状の針で打ち付けますが、
むやみに打つと穴だらけになって良くないと考えますので
落ちない程度に打ってます。
透湿防水シートは二次防水として雨水の侵入を防ぐため、めっちゃくちゃ大事です。
防水という意味では、一次防水となる外壁表面の仕上げ材
(塗り壁、とか板張り、とか)より、ある意味大事だと考えてます。
それから通気胴縁18mm。屋根の時と同様に、壁に隙間を設け、
その隙間を通気させて湿気を逃します。
下部は虫などが入り込まないように防虫材を取り付け。
ここまでできれば大工による外部工事は終わり。本来なら。
しかし、このおうちは外周部にも木製造作建具が5か所もあるのです。
造作建具というもので、既製品の樹脂やアルミのサッシではないものです。
それらの枠を大工が造らなくてはならないのです。
まあ楽しい作業ではあるのですが、これまた日数がかかるので必死でやらねば。
今日はここまで。
またよろしくお願いします!
Comments