和歌山で国産木材と、土・紙などの自然素材を用いた建築を行っております、
山下木造建築店です。
和歌山県紀美野町の木造住宅新築工事、
こちらは柱や梁といった構造材を現しとして見せる、
真壁造りのおうちとなります。
この写真で見えている木の部分はすべて内装が完了したあとも
見えてくるものです。
梁の見え方がちぐはぐにならないよう、梁せい(梁の高さ)を揃えます。
梁にどのくらい荷重がかかるか、上にあるいは下に柱があるかで
必要な梁せいは決まってきますが、
それに加えて見た目も意識して梁せいを決めます。
なので、構造的には小さい梁でよいところも
見た目のために大きい梁を入れたりします。
結果、大きな梁を多用する豪快な架構になっていきます。
棟上げの様子です。真ん中の通し柱は195mm角ある桧。
これに梁せい330mmの梁が3方向からすでに差さっていて、
写真は390mmの梁を差そうとしているところです。
他にも330mmの梁を連投。
梁せい300以上の梁がたくさん。
中央と左端に段ボールを巻かれている2本が195mmのヒノキの通し柱。
このようにして屋内に立派な通し柱や梁を見せるよう構造を計画しています。
そして、今回はお施主様がベンガラで構造材を塗装されました。
新築ですが、出来上がりは古民家のような雰囲気を楽しめる予定です。
この段階で塗装すると、周りに多少色が着いても構わないので塗りやすいと思います。
ただ、お施主様のご都合に合わせて施工者側が工程を調整する必要が出てきますので、
全体的な工期は伸びてしまいます。
完成を急がれない方はDIYで工事に参加されるのもよいと思います。
今日はここまで。
またよろしくお願いします!
Comments