和歌山で国産木材と土・紙などの自然素材を用いた建築を行っております、
山下木造建築店です。
兵庫県たつの市の木造住宅新築工事、造作工事も進んでいます。
外部にも複数箇所にオーダー品の木製建具を入れますので、
それらが取り付く鴨居や敷居などの枠類を大工造作で作ります。
窓にはアルミや樹脂の既製品サッシを使用するのが一般的ですが、
ここを木で作ることで大きく、著しく、断然、格別に雰囲気が良くなります。
まったく別物です。
ただし、動作の安定性、気密性などは既製品サッシに劣りますので、
「性能より雰囲気!」と、ある種の覚悟の上でご採用ください。
ただし、不具合が出た場合はすぐに対応させていただきますのでご安心を!
メインどころとなるダイニングの大きな木製建具が直行する部分の鴨居。
屋内から。
床板 兼 敷居。床板に溝を掘って建具の敷居を兼ねさせます。
写真ではすごくわかりづらいですが、
建具を閉めた時に建具と縦枠に隙間ができないように「防寒じゃくり」を。
縦枠に建具の厚み程度の溝を掘って、建具が建枠に少し入り込むように細工します。
少しでも隙間風を防ぐように。
これがあるだけで少々複雑な加工になります。
屋外側はガラス戸2枚と網戸2枚が入るので、計4本の溝を鴨居に掘る。
屋内側は障子が2枚入るので同じく溝を2本。
鴨居が1本では長さが足りない場合、継ぎ足します。
屋内側の障子用鴨居も同じく継ぎます。
小さい窓枠を取り付けたところに猫ちゃんが覗きに来ました。
このように既製品ですと不要である鴨居や敷居の加工は、
手間はかかりますが楽しい作業でもあります。
「少々隙間風が入ってもOK」と興味を持っていただける方には
是非とも木製建具を採用していただきたいと思っています。
今日はここまで。
またよろしくお願いします!
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