基礎断熱とコンクリート一体打ちの関係

最終更新: 5日前

和歌山で国産木材と土・紙などの自然素材を用いた建築を行っております、

山下木造建築店です。


兵庫県たつの市の木造住宅新築工事、

このおうちは「基礎断熱工法」という比較的新しい工法で

建てられています。


このように基礎の内側に断熱材を施工します。

一般的な工法は、床の直下に断熱材を入れる『床断熱工法』ですが、

これに比べ「基礎断熱工法」は機密性が確保しやすく、

冬場は基礎コンクリートが室温や地熱を蓄熱するので

暖かく暮らせる、いわば省エネというメリットがあります。


デメリットとしては、初期にコンクリートから発生する湿気により

カビが発生しやすい、

床下を通気させないのでシロアリが入ってしまうと彼らにとっても快適になる、

など重大な問題を引き起こす可能性があるので、施工上注意が必要です。



まず湿気問題は、1階の床に換気ガラリを複数箇所、

有効に設けることでカビ発生のリスクを軽減できます。


また、工事序盤は床を塞がず、できるだけコンクリートからの湿気を逃がすのも

経験上有効な気がします。棟上げの際も床合板を張っていないので、

応援の大工さんにはご迷惑をおかけしてます・・・。


また、私もカビ発生をかなり恐れておりますので、

床板を張ってからも床下の空気を少しでも動かせるよう、

床下にサーキュレーターや扇風機を置いて回すようにしています。



シロアリ対策については、まず基礎のベースコンクリートと

外周の立上りコンクリートは打ち継がず、一体打ちしています。

打ち継ぎ部分からのシロアリ侵入の可能性を無くすためです。

コンクリートの一体打ちについては施工する土木業者さんの技術こそが

重要と考えてます。

というのも一体打ち自体も技術や工夫が要りますが、

この工法を選定すると自ずと基礎巾木(屋外から見て地面付近に見えるコンクリート)を

打ちっ放しで仕上げる必要が出てきます。

(と私は考えていますが、他の方法もあるかもしれません。)

基礎巾木を打ちっ放し仕上げとせず、のちにモルタルを塗って仕上げると、

コンクリートとモルタルの間をシロアリが隠れて這いあがって行くらしいです。


ですので、外周の型枠を浮かせ、ベースと立上りのコンクリートを一体で打設しながら、

外から見える部分のコンクリートは美しく仕上げる、という作業を同時に行うのです。

このおうちの基礎もそういった工程をクリアしています。

あとはシロアリ防止でいいますと、基礎を貫通する配管類には

防蟻パテを巻き付けたりしています。

考えられるリスクはすべて無くした上で、基礎断熱工法は施工しなければなりません。


今日はここまで。

またよろしくお願いします!